パタゴニアのウェットスーツを着てみた

パタゴニアのウェットスーツを着てみた

パタゴニアがサーフィンの製品を発表するようになって、10年くらいなるだろうか?後発でサーフィンに業界に進出したことや同社が自然環境にこだわっていたこともあり「天然素材でウェットスーツ?」なんて皮肉をささやかれたこともあった。だがそれが現実となるとは、当時誰が真剣に想像しただろう、じつは私もその一人で石油由来のネオプレーンでしかウェットスーツは作れないと思っていた。

パタゴニアのウェットスーツの一番の特徴は。ユーレックスという素材を使用していること。これは天然ゴムが主な原料で、つまり自然素材で環境に優しいという夢のような製品。しかも今年のモデルから伸縮率が向上し性能がさらにアップしている。

今年の冬、そのパタゴニアのフルスーツを着て試すことになり、そのインプレッションを書いてみる。僕が試しているのはフロントジップのR3というタイプ。生地の厚みは4.5mm/3.5mm。パタゴニアのユーレックスのウェットスーツは既製品で、サイズを選んで購入する。175cm /70kgの僕はLサイズを選ぼうと思ったが、スタッフの勧めでMに変更した。試着してみるとぴったりで窮屈な感じがした、でも今年のモデルから伸縮率が向上し、それでちょうど良いという。海に入ってパドルしてみると言われたとおり問題なかった。

(パタゴニアにはネオプレーンでカスタムオーダーもできるウェットスーツもある(日本製))

patagonia HP より

すでにこのフルスーツは20回以上使用しているが、製品が壊れるといった問題は起こっていない。シールも裏と表から二重にしてあるから水の侵入はほぼ0に近い。(完璧にシャットアウトはどのメーカーでも無理) 湘南であればこれ一着で冬は十分に越せる。水の冷たい千葉北でも試したところ、曇り空&北風のなかで2時間サーフしても寒さには耐えられた。(ブーツ、グローブ、ヘッドキャップ使用)耐久性を考慮してこのユーレックスの製品は両面ジャージーだが北風でも気化熱で体温を奪われるという感じはなかった。

 

さて、日本製のウェットスーツは世界一の品質を誇っていて、外国ブランドもじつは日本製ということがよくある。さらにカスタムオーダーとなるとその着心地は、星五つが当たりまえの世界で、「敵いません」というのが正直なところかもしれない。だが「天然素材、既製品、手頃な価格、デザインとブランドイメージ」という各論をつきあわあせて考えてみると、パタゴニアのユーレックス製ウェットスーツは、ユーザーにとっても十分に魅力的な製品だと結論できる。デメリットは既製品であるからユーザーの体型に合うかどうかということと、また在庫が無くなれば次の入庫まで待たなければならないというところだろうか。

ちなみに天然ゴムを含有したユーレックス・ラバーは同名の会社から、どのメーカーだろうと求めに応じて供給&販売されているという、つまりパタゴニアでなくてもこの素材のウェットスーツを作ることは可能なのだということを付け加えておく。

李リョウ