サーファーズジャーナルの読みどころ8-5(27-5)

Resin,Light,and Space

ピーター・アレクサンダー

湖に張った分厚い氷が作品製作のモチーフだというピーター・アレクサンダー。その素材がポリエステルレジンだと耳にしたときに、興味を抱く人はおそらくサーファーだろう。ピーター本人もサーファーで、LAのモダンアート界では重鎮のようだ。

 さて、弊誌サーファーズジャーナルは毎号アーチストを紹介してきている。私もどんな作品が紹介されるか楽しみにしてはいるが、そのインプレッションとなると「!」と膝を叩くときもあれば「?!」かもしくは「…」もあったりすることがあるのは否めない。それも仕方がないといえば仕方がない。「これ良いから読んでみて」と無理やり渡された本がつまんなかった。というの同じかな。

 芸術に対する嗜好はひとそれぞれだし、良いと思わないのを無理して「良い」というのも弊誌ジャーナルのスタイルではない。しかしながらこのピーター氏の作品は、そういった個々の客観的な好悪を超えた存在感が在る。好きとか嫌いとかという次元を超越したモダンアートといえようか。ポリエステルレジンでここまで芸術性を高めたアーチストにはまだ出会ったことは私は無い。これまでの弊誌バックナンバーをざっくりと振り返っても間違いなくベスト3に入ると思う。シンプルこそ奥が深いという典型です。ピーター・アレクサンダー怖るべし。